広告 この時計がほしい

ロンジン マスターコレクション L2.843.4.93.2 ──この時計がほしい

2026年8月8日

ロンジンのマスターコレクション、型番 L2.843.4.93.2。ケース径38.50mm、厚さ10.20mm、自動巻きキャリバー L893.5 を積み、パワーリザーブは約72時間。発売時の定価は 378,400円(税込)だった。


この記事について:筆者はこの時計を所有しておらず、実機も確認していません。ロンジン公式サイト、スウォッチ グループ ジャパンの発表資料、および国内取扱店の公表情報をもとに執筆した記事です。実機を確認できた際には、あらためて情報を追記します。

この時計の位置づけ

マスターコレクションはロンジンの機械式時計の中核にあたるシリーズで、ドレスウォッチ寄りの意匠でまとめられている。そこから、創業190周年の記念モデルが2022年に出た。センターセコンドの40mm径、盤面にはブレゲ数字が彫り込まれていた。

翌2023年、その意匠をケース径を38.50mmに縮め、6時位置にスモールセコンドを置いたレギュラーモデルとして展開したのがこの「L2.843.4.93.2」だ。発売は2023年8月22日、文字盤は3色展開でシルバーのL2.843.4.73.2、サーモンのL2.843.4.93.2、アンスラサイトのL2.843.4.63.2というラインナップだ。

この時計を知って

記念モデルの意匠がレギュラーラインに降りてきた、という筋書きが最初だ。周年記念のモデルは、レビューを読んで注目はしていた。

そのうえで、まず気になったポイントは、サーモンというダイヤルの色だ。公式資料やメディアに載っている写真を見ると、このモデルの文字盤の色は濃い。橙というよりは銅色で、光の当たっている縁のあたりは金属そのものの色に近い。縦方向のヘアライン仕上げが入っているせいか、見る角度によって明るい帯と暗い帯が入れ替わる。写真ごとに色が違って見えるのも、おそらくこの仕上げのせいだろう。

この文字盤の色調がサーモンなのかカッパ―なのか、写真では判然としない。撮影時の光源と角度で相当変わるからだ。もうひとつ、写真では判断のつかないものがある。ブレゲ数字だ。これは印刷でも植字でもなく、盤面に彫り込まれている。伝えられるところでは、数字ひとつを彫るのに約6分、一枚を仕上げるのに計80分かかるのだという(※出所はメディア記事)。工数の話はさておき、彫った溝は光を受けて初めて陰影が出る。平面の写真では、彫刻なのか濃い印刷なのかがほとんど見分けられない。

※シルバー文字盤のモデルの盤面

スペックを読む

項目内容
商品名ロンジン マスターコレクション
型番L2.843.4.93.2
ブランド/シリーズLONGINES(スイス)/Master Collection
ムーブメントロンジン エクスクルーシブ L893.5(自動巻き)※発表資料に L893 表記あり・要確認
ヒゲゼンマイシリコン製
パワーリザーブ約72時間
機能時・分/スモールセコンド(6時位置)/カレンダーなし
防水性能3気圧防水
風防サファイアクリスタル(無反射コーティング)
ケース素材ステンレススティール
ケース径38.50mm
ケース厚10.20mm
ラグ幅20mm
文字盤サーモン/縦ヘアライン仕上げ、ブレゲ数字をエングレービング
ブラック
裏蓋シースルーバック
ストラップグレーのアリゲーター(ベジタブルタンニン/バローロ仕上げ)/トリプルセーフティ三つ折れバックル
希望小売価格378,400円(税込・2023年8月22日発売時)
参考・現行定価403,700円(税込)※記事作成時
発売日2023年8月22日
公式サイトhttps://www.longines.com/jp/p/watch-longines-master-collection-l2-843-4-93-2

スペックで見るべきは、まず厚さの10.20mmだ。72時間駆動の自動巻きがこの厚さに収まっているのは、素直に扱いやすい。径38.50mmと合わせて、スムーズに袖の下に入る寸法だ。ヒゲゼンマイがシリコン製である点も実用面に効いてくる。金属だと磁気を帯びると精度が狂うが、シリコンは磁気を帯びない。パソコンやスピーカーの周りで一日を過ごす人間にとっては、これは実用的でポジティブな仕様だ。

一方、3気圧防水は日常生活防水の水準にとどまる。手を洗う程度は想定されているが、水仕事や汗をかく場面に持ち出す時計ではない。アリゲーターのストラップについても、インドア用途の割り切りではある。

カレンダーが無いノンデイトも、仕様として一貫している。ブレゲ数字を彫った盤面に日付窓を開ければ、数字がひとつ欠けることになる。盤面の意匠を優先した設計だろう。

価格をどう見るか

発売時の定価は378,400円(税込)。現在の国内定価は403,700円(税込)とされている(※要確認)。3年で25,000円あまり、上げ幅は7パーセントほどになる。

この数年、スイス製の機械式は軒並み大幅に値を上げてきた。同じ時期に2割3割動いたブランドを思えば、この上げ幅は小さい部類に入る。ロンジンはスウォッチ グループの中位に位置するブランドで、その立ち位置が価格の抑制に働いているのだろう。40万円という金額をどう見るかは、比較する相手による。自社ムーブメント・72時間・シリコンヒゲ・シースルーバック・アリゲーターベルトという内容で、上の価格帯へ行けば同等の仕様はいくらでもある。逆に下の価格帯には、彫り込みの盤面を持つ時計はほとんどない。この一本の価格は、盤面の作り込みに払う値段と考えるのが素直だ。

問題は、その盤面が3色あり、しかも元になった記念モデルもまだ市場に残っていることだ。

別の選択肢

この時計を考えるうえで、別の選択肢も並べておこう。

ロンジン マスターコレクション L2.843.4.73.2(シルバー)

発売時の定価349,800円(税込・要確認)。ケースもムーブメントも彫り込みの意匠もサーモンモデルと共通で、違うのは盤面の色と針だけだ。こちらはサンレイ仕上げのシルバーに、ブルースティールの針が載る。3万円弱安い。同じ器を買う以上、この差額はまるごと色の代金ということになる。ドレスウォッチとして無難に長く使うなら、選ばれるのはおそらくこちらだろう。

ロンジン マスターコレクション 190周年記念モデル(センターセコンド・40mm)

意匠の出どころにあたる2022年の一本。ケース径は40mmとやや大きく、秒針は中心に配置。盤面はシルバー。市場にはまだ新品が残っているようだ(※在庫状況は要確認)。記念モデルという性格が付くぶん、後から手に入れにくくなるのはこちらだ。ケースの径が2mm近く大きいことをどう見るかで判断が割れる。

NOMOS Ludwig 38

ドイツのバウハウス系。同じ「小径・スモールセコンド・ドレス」という枠に入りながら、思想は正反対にある。盤面には彫刻も装飾も入れず、必要な要素だけを置くミニマルなデザインだ。国内価格は30万円台とされる(※要確認)。彫り込まれた数字に金を払うのか、何も足さない面に金を払うのか。並べてみると、この価格帯で自分が何を買いたいかが分かりやすくなる。

買うか、買わざるか

購入検討度:★★★★★★★★☆☆(8/10)

★を落とした理由は二つある。ひとつは3気圧防水とアリゲーターという組み合わせで、これは場面を選ぶ時計だということ。もうひとつは、選ぶ理由の盤面を実機で確認できていないことだ。

買うとすれば条件は決まっている。色違いのモデルを並べて見ること。 写真ごとに色が変わる盤面である以上、一本だけを見ても比較にならない。3色を扱う販売店で、同じ光の下で確認する必要がある。

ストラップはいずれ替えることになるだろうが、ラグ幅20mmなので不自由はしない。

追記の予定

現時点で書けるのはここまでだ。実物を見られたら、サーモンカラーと呼ばれる文字盤がどう見えたか、彫り込まれたブレゲ数字の陰影がどう出るかなどを確認したい。


参考

  • ロンジン公式(L2.843.4.93.2):https://www.longines.com/jp/p/watch-longines-master-collection-l2-843-4-93-2
  • スウォッチ グループ ジャパン 発表資料(2023年7月26日):https://swatchgroup.jp/topics/2023/7/26/longines-master-collection
  • HODINKEE Japan:https://hodinkee.jp/articles/longines-master-collection-38-5-mm-small-second-sponsored
  • 楽天(threec-web):https://item.rakuten.co.jp/threec-web/l28434932/
  • この記事を書いた人
アストロペンギン

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🐧 腕時計が好きなペンギン。ブロンズケース、シングルハンド、24時間計など、ちょっと"尖った"時計を見たら欲しくなる習性がある。

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